日本コンシェルジュ協会「コンシェルジュフォーラム~2020年に向けて、未来のコンシェルジュに伝えたいこと~」にホテリエや学生など300人


岡西昭子会長

 日本コンシェルジュ協会(JCA)は20日、未来のコンシェルジュを育てるためのフォーラム「コンシェルジュフォーラム~2020年に向けて、未来のコンシェルジュに伝えたいこと~」を東京都港区のANAインターコンチネンタルホテル東京で開催した。コンシェルジュを目指すホテリエや学生など約300人が参加。グループレッスンの実施や討論会などコンシェルジュの職業の魅力を紹介した。

 冒頭、JCAの岡西昭子会長が「コンシェルジュの仕事でのロビーの仕事はほんの一部。お客さまのやりたいことを実現するために、さまざまな動きをしている。多くの仲間や協力企業、施設とともにより良いサービスを提供していく」とあいさつした。

 JCAが育成型のフォーラムを開催するのは初めて。フォーラムは3部構成で実施。第1部は、「コンシェルジュ・レッスン」をシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルの髙田恵人材開発部長が「もう一度会いたい。魅力的な人間関係をつくるには」をテーマに講義。人とつながるための効果的なテクニックとして、事前準備・調査や会話を促す開放型質問をすること、話の中の「スクープ」を聞き逃さないことなどをアドバイスした。また、参加者への自己認識診断などを行った。第2部は、スキージャンプの葛西紀明選手が「東京オリンピックに向けて、今、ホテル・旅館が求められているものとは」をテーマに講演した。第3部は、「OMOTENASHI討論会」として、JCAの法人会員である東武タワースカイツリーの酒見重範社長とレ・クレドール グレートブリテン アンド ザ コモンウェルスの町田徹ヴァイスプレジデントが「みんなで語り合う、未来のOMOTENASHI」をテーマに、おもてなしの在り方について会場を交えて話し合った。

 JCAは、国内のコンシェルジュの活動を促進するため、2005年4月に発足。月1回の定例会の開催やセミナー、勉強会の開催、体験談の共有、各地の視察などを実施し、世界で求められるコンシェルジュの育成に取り組んでいる。


岡西昭子会長

 
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