
チェ氏
英国の航空データ分析大手、Cirium(シリウム)は10月20日、世界の航空需要の見通しを発表した。同社の航空機鑑定マネージャーのハーマン・チェ氏は、「巨大市場の中国がゼロコロナ政策を続ける中で、アジア太平洋地域の旅行市場は日本がけん引する」との見解を示した。
チェ氏は、日本を含むアジア太平洋地域の今後の旅行市場は、来年後半にはコロナ禍前の2019年レベルまで需要が回復すると予測。日本については、2022年9月の座席供給量が19年同月比17%減まで回復していると説明。「国内線の座席供給量は完全に回復している(22年10月で20年比3%増)が、国際線は現在までパンデミック前の水準を下回っている(2年前の10月比73%減)。しかし、海外から日本への渡航制限が10月11日に緩和されたことで、需要が戻ることが見込まれる。日本は外国人観光客からの人気が非常に高いこともあり、国際線の座席供給量がどれだけ早く回復するかに注目が集まる」と分析している。
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