日本旅行協定旅館ホテル連盟（日旅連）関西支部連合会（金子博美会長＝琵琶湖グランドホテル、290会員）は2月21日、ホテルグランヴィア大阪（大阪市）で2024年度理事会総会を開き、今年度の事業計画や予算を承認した。今年度は前年度に続きエリア商談会を開催するほか、新たに市場に適した発地での個別商談会の開催なども検討する。
金子会長＝写真中央＝は、団体需要の回復傾向やインバウンド客のエリアによる格差などの関西の現況に触れた上で、「今年は大阪でのデスティネーションキャンペーンの開催や北陸新幹線の延伸など、ますますにぎわいが期待できる」とあいさつ。昨年度に始めた、日本旅行の若手社員向けの施設の売り方講座などの取り組みを継続して進めていくことへの意欲を語った。このほか能登半島地震に言及。「北陸と関西はつながりが強い。オール関西、オール北陸で手を取り合って、一日でも早い復興に向けた取り組みができれば」と述べた。
理事会総会には来賓として、吉田尚史・日本旅行執行役員営業戦略本部統括副本部長、日旅連本部から金原貴常任副会長らが出席。あいさつした吉田副本部長は23年度の取り扱い状況が堅調であったことやコンプライアンス問題に触れた上で、24年度の方向性として（1）コンプライアンスガバナンスの徹底（2）公務事業への取り組み拡大（3）インバウンドへの注力―を説明。「来年は創立120年に向けいろいろと取り組みたいと考えている。ぜひご協力をお願いしたい」と述べた。
事業計画と予算審議では、各地域支部と連合会から、能登支部への義援金の拠出などが議決された。
