
日本旅行グループ会社社長会が4月11日、栃木県日光市の「日光千姫物語」で開かれた=写真。インバウンドをはじめ、国内の個人・団体客などを、同社の重要なデスティネーションのひとつである日光にさらに送ろうと、初めて持ち出しで開催した。日本旅行の丸尾和明社長、日旅グループ会社、在外法人の社長ら約50人が出席。「インバウンド強化へ、グループの力を結集して取り組む」ことを確認した。
第1部では日光市の行政を交えて日光の観光に関するディスカッションを行った。同市観光部の塩谷弘志部長は、訪日外国人の日光エリアへの訪問状況などを説明。
中国の現地法人、日旅国際旅行社有限公司の太田千秋社長は、中国人の行動特性について、「入場券購入時に並ばない」「じっくりは見学しない」などを挙げ、多くの寺社や入場施設を効率的に、安く観光できる「パスポート」のような券種の新設定が効果的だとした。
フランスの現地法人、NTA FRANCEの今西裕隆社長は、「欧州の人間は世界遺産に敏感」として、欧州で行われる博覧会などを通して、世界遺産をアピールする必要性を説いた。
続く第2部では、日本旅行が進める「ビジネスモデルの転換」について、グループ会社社長がそれぞれの取り組みを発表した。
