日本商工会議所はこのほど、福島県会津若松市などで「全国商工会議所観光振興大会2018in会津若松」を開催した。全国191商工会議所・連合会などから約1300人が参加するとともに、「会津若松アピール」を採択した。
会津若松商工会議所、福島県商工会議所連合会との共催。15回目を迎えた今大会は「観光地から感動地へ~地方都市の観光創造に向け~」をテーマに、全体会議や交流会、分科会などを通じ、地域観光の在り方を探った。
全体会議では日本政府観光局(JNTO)の清野智理事長による地方観光地を持続させるための手法や、先進的な事例についての基調講演が行われた。また、「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」を受賞した京都・大津商工会議所が琵琶湖疏水通船復活事業の事例を紹介した。
各地の観光振興に生かすためのアピールでは、(1)地域が一体となり、単なる観光地ではなく、人々の心を揺さぶる「感動地」へと歩を進める(2)観光客の地域分散が進むよう、国は交通網の整備と体系づくりに努める(3)人手不足に対応するため、ITやAIの活用による生産性向上などの経営革新に積極的に取り組む(4)地域を挙げた防災対策はもちろん、万一の際に来訪客に確実に情報が届く仕組みと救援方策を構築する―ことなどを盛り込んだ。
第16回大会は2020年2月13~15日、石川県金沢市などで開催することを決めた。