宮崎県日南市とソラシドエアは1日、ソラシドエアが展開する地域振興・機体活用プロジェクト「空恋~空で街と恋をする~」の第26弾として、「ウィー♡ニチナン号」の運航を開始した。機体には「創客創人」をコンセプトにした特別デザインを描く。日南市への誘客、移住誘致を目指す。
プロジェクト「空恋」は、ソラシドエアが2012年10月から機体に九州や沖縄の自治体名などを描き、1年間機体を通じて地域の魅力を紹介するもの。宮崎県ではこれまでに7自治体が空恋に参加している。日南市との連携では、創客創人のキーワードとなる「人」から「ハート」をイメージし、日南市への移住者105人の顔写真を取り入れている。
同日には、就航記念イベントを宮崎県の宮崎ブーゲンビリア空港で開催。日南市の崎田恭平市長は「ハートのマークがポイント。日南市は、人づくりこそが街づくりとして、人にこだわる取り組みを進めている。人をアピールして市に移住する魅力を伝えたい」とあいさつした。また、市に移住をし、農家などベンチャー企業を立ち上げる人が増えていることを紹介した。
ソラシドエアの髙橋宏輔社長は「日南市には鵜戸神宮など観光スポットやマンゴーなどおいしいものがたくさんある。ぜひ訪れてほしい」と述べた。
イベントでは、ウィー♡ニチナン号の初便(宮崎―羽田54便)に搭乗した客に記念品を渡すほか、「九州・沖縄らしさ」を感じてもらうため搭乗口で宮崎弁でのアナウンスが行われた。
日南市は九州南部に位置し、太平洋に面した日南海岸や飫肥杉の山々に囲まれ、国内でも珍しいジャカランダの群生林や、希少なコケが生息する猪八重渓谷など、豊かな自然がある。また、温暖な気候を生かしたプロ、アマスポーツチームのキャンプ地、サーフィンスポットとしても知られている。
ウィー♡ニチナン号を見送る関係者