
日本旅館協会北海道支部連合会は12月10日、宿泊実績調査の11月の結果を発表した=表。対象施設122軒のうち110軒が回答。前年同月比で宿泊人員は17.9%減、売り上げは2.7%増となった。Go Toトラベルキャンペーンによる集客効果が続き、宿泊人員は前月に続き減少したが、売り上げは前年同月を上回るまで回復した。
宿泊人員の月別の前年同月比は、8月が46.8%減、9月が35.2%減、10月が15.5%減で推移していた。
11月の宿泊人員の内訳は、訪日客は入国制限などが続き前年同月比91.1%減だが、国内客は同1.7%減と、前月に続き前年並みの水準を維持した。
Go Toトラベルキャンペーンの効果もあり、前月に続き集客は堅調に推移したが、札幌市が同キャンペーンの対象外となり、新型コロナウイルス感染者が増加したことでキャンセルが発生し始めた。
回答旅館からは、11月の動向について次のような声が上がった。
「予約状況は順調だったが、11月上旬に札幌発着のGo To利用制限が出てからキャンセルが相次ぐ。新規予約もぱったり泊まった」
「土曜日の入り込みのみGo Toが多く利用されたが、平日はGo Toが使えないビジネス客が中心だった」
「Go Toトラベル北海道除外が一度報道されてからじわじわとキャンセルが発生している」
「コロナのステージが上がってから新規予約が入らなくなった」
「12月以降の予約がさっぱり。特に2月以降。先行きが不安」