厚生労働省は2月1日までに、2020年度の生活衛生関係施設数をまとめた。それによると、20年3月末現在の「旅館・ホテル営業軒数」は5万703軒で、前年と比べ301軒減った。対して、客室数は173万9124室で、同3万2046室の増加。
旅館業法改正(18年6月施行)で旅館とホテルの営業種別が統合され、「旅館・ホテル営業」となったため、17年度まであった旅館とホテルの軒数や客室数は示されなくなった。
ちなみに、17年度の旅館軒数は3万8622軒で、客室数は68万8342室、ホテルは1万402軒、90万7500室となっている。
20年度の「旅館業」全体の軒数は8万9159軒、19年度比176軒増。旅館・ホテル営業と下宿営業は減っているものの、簡易宿所営業軒数(3万7847軒)が同539軒増となっており、全体を押し上げた。一般住宅などに観光客らを泊める住宅宿泊事業法施行で簡易宿所は増加傾向にあり、かつての旅館軒数に迫る勢いだ。
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