旅館・ホテルの6月景気DI、1桁台も回復の兆し

  • 2020年7月22日

 帝国データバンクはこのほど、全国企業対象の景気動向調査の6月分を公表した。同月の景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は、旅館・ホテルが前月比1.9ポイント増の4.8。全業種の中で唯一の1桁台と厳しい状況が続くものの、2カ月連続の増加で回復の兆しを見せた。全業種トータルのDIは同2.4ポイント増の27.6で、9カ月ぶりに増加した。

 10業界のうち、「小売」「サービス」など9業界が持ち直した一方、製造業などでの荷動きが停滞した「運輸・倉庫」は悪化した。特別定額給付金の支給や企業向け資金供給の拡大、県境をまたぐ移動制限の解除やテレワーク拡大に伴う新規需要の創出などがプラス要因となった。今後の国内景気は、後退傾向が一時的に下げ止まるものの、力強さに欠ける動きが続くと見られる。

 10業界のうち、サービスは同3.3ポイント増の29.4と、2カ月連続の増加。旅館・ホテルをはじめ、電気通信(10.0ポイント増の43.3)、教育サービス(9.2ポイント増の28.0)、飲食店(8.3ポイント増の13.8)をなど、全ての業種が改善した。

 規模別では、大企業(2.0ポイント増の30.1)、中小企業(2.4ポイント増の27.0)、小規模企業(3.2ポイント増の27.8)と、全規模で増加した。

 10の地域別でも、東北(3.2ポイント増の28.5)、北海道(3.1ポイント増の30.6)をはじめ、全ての地域が増加した。

 企業の景況感に関する主な回答は次の通り。

 「4月、5月、6月と仕事はほぼゼロの状態が続いている」(現在、悪い、旅行代理店)。

 「バスで移動するにはまだ抵抗があると見られる」(現在、悪い、一般貸切旅客自動車運送)。

 「緊急事態宣言が解除された後も、観光関係や夜の飲食店などの回復動向には時間がかかる様子である」(現在、悪い、一般乗用旅客自動車運送)。

 「地元需要は戻っているが、ビジネス、観光需要の戻りが少ない」(現在、悪い、そば・うどん店)。

 「新型コロナウイルスの影響で企業コンペが軒並みキャンセルとなり、まだ入場者が戻らない」(現在、悪い、ゴルフ場)。

 「海外渡航ができない」(現在、悪い、結婚相談同式場紹介)。

 「釣り具業界は、屋外レジャーということで、外出規制の中でも新規顧客が増えている」(現在、良い、スポーツ用品小売)。

 「本来の繁忙期である、夏休み期間などは学校なども短縮される傾向にあるため、旅行機会も例年に比べて減少すると考えられる」(先行き、悪い、旅館)。

 「1年後に新型コロナウイルス以前の水準に戻る可能性は低く、特に海外旅行についてはしばらく影響が続くと思われる」(先行き、悪い、旅行代理店)。

 「観光が重要な経済基盤の地域で、新型コロナの影響が大きい」(先行き、悪い、釣・はえ縄漁業)。

 「インバウンドは1年で回復するとは考えられない」(先行き、悪い、リネンサプライ)。

 「イベントの延期、中止に伴い、集客用印刷物が大幅に減少する」(先行き、悪い、印刷)。

 「各種大型イベントの自粛で今期中は売り上げの減少が見込まれる」(先行き、悪い、料理品小売)。

 「サービス業、飲食業の投資が停滞している影響が今後出てきそう」(先行き、悪い、建築工事)。

 「観光客が以前のように戻るのがいつになるか見通せない。海外に行っていた観光客が国内旅行にシフトしてくることを期待」(先行き、どちらでもない、不動産代理・仲介)。

 「新型コロナウイルス対策機器の販売が好調」(先行き、良い、化学機械・同装置製造)。

 
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