
帝国データバンクが3日に公表した景気動向調査の1月分で、旅館・ホテルの景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は前月比3.9ポイント減の48.3。全51業種中3位と比較的高水準にあるが、2カ月連続の悪化となった。旅館・ホテルから「全国旅行支援の割引額が少なくなった影響」などの声が上がっている。
全業種計は前月比0.9ポイント減の42.1と、2カ月連続で悪化。「生活費の上昇に加え、設備稼働率の低下で生産、出荷が振るわなかった」(同社)。
DIを10の業界別に見ると、サービス、運輸・倉庫など7業界が悪化した。
このうちサービスは1.1ポイント減の46.6と6カ月ぶりに悪化。旅館・ホテルのほか、娯楽サービス(1.1ポイント減の42.1)、飲食店(3.0ポイント減の38.5)など15業種中12業種で悪化した。
運輸・倉庫は2.7ポイント減の38.9と5カ月ぶりに悪化。「(全国旅行支援の)割引率が下がり、利用者が減少」(旅行業代理店)などの声が上がった。
このほか悪化は農・林・水産、建設、製造、卸売、その他の各業界。改善は金融、不動産、小売の3業界。
10の地域別では、11カ月ぶりに全てが悪化した。
景況感に関する企業の主な声は次の通り。
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