
帝国データバンクがこのほど公表した景気動向調査の2024年11月分で、旅館・ホテルの景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は前月比3.1ポイント増の60.0と3カ月連続で改善するとともに、51の業種別で2カ月ぶりの1位となった。企業から「出張客や催事が多く、宿泊需要が旺盛」「インバウンド流入が顕著」などの声が上がっている。
全業種計は同0.1ポイント増の44.4と2カ月ぶりに改善。「国内景気は、災害復旧工事などがプラスとなった一方で、耐久消費財が不調だったことなども響き、わずかな改善にとどまった」(同社)。
旅館・ホテルは9月に6カ月ぶりとなる1位になり、10月に電気通信に続く2位に順位を下げたものの、11月は再びトップとなった。
判断の分かれ目の50を超えたのはこのほか、情報サービス(54.0)、電気通信(53.0)、放送(51.6)の3業種。ほかに、専門サービスがボーダーラインの50.0だった。旅館・ホテルを含めたこれら全てが10業界のうちの「サービス業界」となっている。
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