文化審議会(石沢良昭会長)は12月12日、群馬県富岡市の割烹旅館ときわ荘本館など158件の建造物を登録有形文化財(建造物)とするよう、塩谷立文部科学相に答申した。これにより同文化財は累計で7408件になる。
ときわ荘は本館のほか土蔵、長屋門も登録対象となった。富岡倉庫を経営していた櫛渕家の元別宅で、本館は平屋建て3棟を雁行に配し、細部の意匠も凝らした近代的和風住宅。1961年に現在の祖母らが割烹旅館開業のため購入したといわれる。
また、神奈川県茅ヶ崎の老舗旅館、茅ヶ崎館は1899年創業。湘南海岸を望む高台に建ち、映画監督・小津安二郎氏の定宿としても知られる。
このほか、関西の本格的ホテルの先駆けとなった兵庫県西宮市の旧甲子園ホテル(武庫川女子大甲子園会館)なども入っている。