
長野県飯田市で開かれた総会
体験型観光の振興に取り組んでいる全国組織「全国ほんもの体験ネットワーク・全国教育民泊協会」(藤澤安良会長)の総会が9日、長野県飯田市の飯田商工会館で開かれた。受け入れは南信州観光公社(飯田市)が担当し、全国から約50人が参加した。
総会の冒頭、藤澤会長は「教育の現場では体験型観光の教育民泊への期待が高まっている。交流を深めて、情報を持ち帰ってほしい」と述べた。
当日の議題は、「2023年度以降の体験型観光と教育民泊の受け入れ態勢と取り組み状況」「アフターコロナに向けて教育民泊の復活稼働への課題と対策」など。
会員の間では、「コロナ禍のほぼ3年間、教育民泊の受け入れがなかったため、受け入れ家庭が減少し、新しい受け入れ家庭を探しているが、見つからない」といった声が多くを占めた。教育民泊の受け入れ家庭の確保が課題となっている。
一方で、コロナ中も教育民泊を受け入れていた団体からは、「今年の教育旅行の受け入れ団体・学生数は、コロナ前を上回っている」という報告もあった。
9日の総会に併せ、7、8日の2日間、体験ガイドインストラクター指導者養成研修やSDGsファシリテーター人材育成研修などの研修会も開催。10日には天竜川ラフティングツアーや、SDGsプログラム農家体験などの体験ツアーも催された。
長野県飯田市で開かれた総会