政府の観光立国推進本部(本部長・前原誠司国土交通相)は14日、省庁間の連携を通じた観光振興をテーマにした部会「観光連携コンソーシアム」の初会合を開いた。国交省をはじめ、環境省や農林水産省などの関係省庁の副大臣や大臣政務官らが出席。省庁間にまたがる観光施策としてエコツーリズムやグリーンツーリズム、産業観光などへの取り組みの現状を確認した。今後、民間事業者に対するヒアリングなども行い、6月中旬までに連携方策をまとめる。
観光連携の部会は、国交省の辻元清美副大臣が座長、藤本祐司大臣政務官が事務局長を務める。環境省や農水省のほか、経済産業省、厚生労働省、文部科学省などが参加した。
観光施策の現状を各省庁が報告。国内観光の活性化、訪日外国人の地方への誘致に期待されるニューツーリズムの分野として、環境省が所管するエコツーリズムをはじめ、農水省のグリーンツーリズム、経産省の産業観光などの推進状況が紹介された。政府の新成長戦略にも盛り込まれた医療観光は、経産省と厚労省から重要施策として挙げられた。
観光連携の部会は、外客誘致作業部会、休暇分散化作業部会と並ぶ、観光立国推進本部の3つの部会の1つに位置づけられている。