
30周年の謝意と今後の経営方針を語る青木社長
総合案内所の房総予約センター・京葉リザーブセンター(千葉県木更津市、青木一社長)は3月29日、千葉市の京成ホテルミラマーレで創立30周年感謝の集いを開いた。同社会員の旅館・ホテル、観光施設など約200人が集まり、同社の節目を祝った。
房総予約センターは昭和52年、先代社長の故・青木勇氏が開設。千葉県を拠点に宿泊と観光施設の案内業務を行ってきた。平成2年には観光施設などレスト部門の案内に特化した京葉リザーブセンターを開設。その後コンピューターによる予約管理システムを業界でいち早く導入するなど積極的な営業活動を行い、現在は会員数189軒(ホテル86、レスト103)、年間送客数68万人の実績を上げている。
式では同社の会員組織「あおき会」の原庸生副会長(長野県・つち茂物産店社長)、観光経済新聞社の江口恒明社長らがあいさつ。ホテル磯部ガーデン(群馬県)の櫻井丘子社長が乾杯の発声を行った。あいさつでは先代社長とともに会社を作り上げた青木瞳専務と青木現社長、同社社員への称賛の声が続き、これにこたえて青木社長ら社員一同が登壇、出席者に感謝の意を述べた。
あおき会総会開く
感謝の集いに先駆けて、同社の会員組織あおき会(小林庄一会長=新潟県・ホテル双葉社長)の第30回定期総会が行われた。今年度は送客目標68万8千人(ホテル15万8千人、レスト53万人)を掲げ、会社の30周年記念キャラバン、送客キャンペーン、特別企画の実施で目標の達成を目指す。
小林会長は「我々を取り巻く経済環境は厳しいが、房総予約センター、京葉リザーブセンターは活気ある営業活動を行っている。若い社長に期待を込めて、一所懸命進んでいきたい」とあいさつ。
会社側から青木社長は「景気後退で案内所業界は厳しいが、一昨年から手配力、営業力、企画力、実行力を徹底的に磨き上げてきた。今、必要なのはスピード。世の中の劇的な変化に対応するため、事業活動のスピードアップが必要だ」と述べた。
総合案内所が時代の流れで衰退する中で、同センターは質の高い旅館・ホテル、施設が加盟、女性スタッフを前面に、一体感でセールスするという新しいタイプで挑戦しており、今後の動向が業界内で注目されている。

30周年の謝意と今後の経営方針を語る青木社長