徳島県、着地型観光で誘客拡大


福田本部長

 徳島県は13日、誘客拡大を目的としたセミナー「オール徳島観光セミナー」を東京都千代田区の都道府県会館で開催した。旅行会社、徳島県の観光関係者ら約90人が参加。着地型観光プランなど新たな観光情報を紹介した。

 セミナーの冒頭、徳島県東京本部の福田輝記本部長が「豪雨災害や台風など、災害の多い年となり、徳島では観光需要が落ち込んでいる。現状を打破するために8月31日から西日本で始まったふっこう周遊割に、7日から徳島と香川も追加になった。制度を生かし、四国の玄関口として今まで以上に頑張りたい」とあいさつした。

 観光セミナーでは、徳島県内各地域が最新の観光情報を紹介。西部地域をそらの郷が「千年のかくれんぼ」をコンセプトに世界農業遺産に認定された「にし阿波の傾斜地農耕システム」やラフティング、ウェイクボードなどアウトドアスポーツ体験を提案。南部地域を四国の右下観光局が「OSETTAI(お接待)」をコンセプトに四国八十八箇所お遍路の旅や渓流魚であるアマゴ、阿波尾鶏など地元食材を使ったグルメをPR。徳島市地域をツーリズム徳島が、吉野川、眉山のサンセットクルージング、地元ガイドと地元料理を食べ歩くツアーを告知。鳴門地域を鳴門市うずしお観光協会が鳴門海峡の渦潮を見下ろしながら歩く「うずしおウォーキング」、名画と歌舞伎のコラボレーションなどを行う大塚国際美術館を宣伝。東部地域をイースト徳島観光推進機構が高開の石積みライトアップやホタル観賞を売り込んだ。また、旅行商品造成支援として助成制度を説明した。

 このほか、徳島県の関係者と旅行会社担当者による意見交換会や懇親会などが行われた。

 徳島県は、県外からの誘客促進や宿泊者数の増加に向けて、今までになかった新たな観光情報発信やイベントを実施。ウェブサイトやSNSを活用した投稿写真で魅力発信する「#徳島あるでないでキャンペーン」や人気アニメをモチーフとしたイベントなどを実施している。


福田本部長

 
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