復興庁、たろう観光ホテルを「震災遺構」に


 復興庁は11月29日、東日本大震災の津波で低層階が被災し、一部鉄骨がむき出しになったまま残った岩手県宮古市のたろう観光ホテルについて、震災遺構として保存し、地元の復興に活用するとして復興交付金2億1千万円を市に交付すると発表した。

 同ホテルは震災当日、津波に襲われ、宿泊客や従業員らが6階に避難した。市と観光協会は昨年から、ホテル6階でホテルの社長が撮った津波のビデオを放映し、震災の恐ろしさや復興の状況をツアー客に説明する「学ぶ防災ガイド」事業を行っている。

 市では、同ホテルが震災を学ぶツアーを通じて防災意識の向上に寄与し、観光による地元経済活性化に欠かせないとして、同庁に交付金を申請していた。市は交付金を使って建物と敷地を買い取り、さび止めなどの保存工事費に充てる。今後の維持・管理費は寄付金や入場料収入を充てる予定。

 
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