中国広東省から汪洋・中央政治局委員広東省書記を総団長とする訪日代表団が来日し、経済界と観光業界に向けた説明会を5日、それぞれ開いた。
そのうち万慶良・広東省人民政府副省長を分団長とする訪日代表旅遊分団は、旅行会社らを対象に広東省観光説明会を東京の品川プリンスホテルで行った。広東省、広州市、深せん市、珠海市などの旅遊局長ら29人がそろって出席。日本側からは300人以上が参加した。
万副省長は「昨年広東省を訪れた日本人はのべ通関者数で前年比12%増の107万人。これは外国人客の6分の1にあたり最多で、日本人観光客は広東省にとって最重要顧客だ」とあいさつした。
これに対して、勝又正秀・観光庁国際交流推進課外客誘致室長は「(日本は)日中間の観光交流の拡大を最重要課題の1つと位置づけている。昨年は345万人の日本人客が中国を訪れ、100万人の中国人客が訪日した。今年8月以降、中国人インバウンドは伸びている」と述べた。さらに「外国人観光客誘致は日本の新政権の成長戦略となっている。広東省は北京市、上海市と並ぶ大事なインバウンド市場だ」と話した。
同説明会では、広東省への送客実績が多い旅行会社4社に対して楊栄森・広東省旅遊局長から栄誉賞が贈られた。JTB中国、ケイアイイーチャイナ(KNT)、CITSジャパン、トップツアーが表彰された。
また、日本の旅行会社4社と中国の旅行会社、航空会社4社との業務提携調印式も行われた。ケイアイイーチャイナと広東国旅、西武トラベルと広之旅、ジャパンホリデートラベル、チャイニーズドラゴントラベルと中国南方航空の各社が壇上で同時に調印した。
日本の旅行4社と中国の旅行・航空4社との業務提携調印式