広島市は8月18日、広島大学、広島観光コンベンションビューロー(HCVB)と「コンベンション誘致・開催のための連携・協力に関する協定」を締結した。締結式とシンポジウムを市内の広島国際会議場で開催した。
協定は、広島市が観光庁の「グローバルMICE強化都市」に選定されたことを契機に、3者が協力してMICE開催地としての推進態勢を強化、広島のコンベンションの誘致と開催を促進する。広島市と広島大学の世界的なブランドイメージの向上を目指す。
締結式で松井一實・広島市長は「広島へ国際会議を誘致し、開催することは、世界中の人々が本市を訪れ、被爆の実相に触れ、平和への思いなどを共有する機会になるだけでなく、広島広域都市圏のブランドイメージの強化や経済活性化などが図れる。協定を締結した3者が連携、協力し、より一層の誘致、開催を目指したい」と挨拶した。
シンポジウムは「広島の未来をMICEで語る〜未来を考える広島市と広島大学との共同シンポジウム〜」と題して開催。広島のMICEの現状や可能性について意見を交わした。
田中由紀・観光庁参事官が基調講演。パネル討論ではパネリストとして田中参事官、上真一・広島大学大学院教授、隈元美穂子・国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所所長、増川一幸・広島観光コンベンションビューロー専務理事、中野忠昭・グランドプリンスホテル広島総支配人が登壇。ファシリテーターを廣江真・日本コンベンションサービスMICE都市研究所所長が務めた。
協定を締結した松井市長(中央)と、越智光夫・広島大学長(左)、深山英樹・広島観光コンベンションビューロー理事