年末年始の国内旅行人数、前年比2.5%減


 この年末年始に1泊以上の国内旅行をする人は2850万人で前年より2.5%減少すると、JTBが4日に発表した。カレンダーの日並びが良くないうえに、景気回復の足取りが遅く、冬のボーナスも昨年を10%以上下回るなど経済的、心理的なマイナス要因が強いため。高速道路料金の割引で乗用車での旅行は増加する見込みだ。

 年末年始を12月23日〜1月3日(出発日基準)の12日間として調査。一般的な休みは12月31日〜1月3日の4日間で、日並びは良くない。近場の旅行が多くなる傾向にあり、海外を加えた平均旅行日数も3.5日と0.2日減少するという。

 国内旅行の平均費用は前年比3.6%減の3万2400円。旅行先は北陸(2.1%増)や関東が(2.0%増)などが好調で、九州(3.0%減)や四国(1.9%減)などがシェアを落としている。

 利用宿泊施設はホテルが0.9%減の18.2%、旅館が4.1%減の15.2%となる一方、民宿・ペンション・公営施設などが2.9%増加して3.1%。実家は1.0%減の52.3%。

 利用交通機関は乗用車が9.8%増加して68.4%に。高速道路の値下げは1月1〜5日の適用で、「年末の往路の割引はないが、年始の帰路に割引の恩恵を受けるため、乗用車の利用が増える」とJTBでは見る。あおりを受けるのはJR在来線・私鉄で9.4%減の10.2%。新幹線は0.3%増の22.9%と前年並みとなる見込み。

 同行者は家族連れが0.7%減だが67.8%と主流。友人・知人が1.4%増の12.6%でこれに続いている。

 海外旅行については前年より4.1%減少して56万5千人。平均旅行費用は15.1%減の19万3千円と予測する。

 国内と海外を合わせた旅行消費額は7・5%減の1兆324億円と推計している。

 
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