山陽・九州新幹線が開業1周年、増発で利用拡大へ


 山陽・九州新幹線が1周年を迎え、1日8往復増となる新ダイヤのスタートを記念し、17日、新大阪駅で式典が開催された。川上優・JR西日本常務執行役員近畿統括本部大阪支社長、福永剛・JR西日本新大阪駅長、辻治男・JR東海新大阪駅長のほか、南九州3県(熊本、鹿児島、宮崎)の観光関係者、観光レディが参加し、乗務員への花束贈呈やテープカットが行われた=写真。

 川上優常務執行役員は「昨年は震災で大変厳しいスタートとなったが、予想を上回る数のお客さまに九州に旅行に行っていただいた。8本の増発を心から嬉しく思う。ますます新幹線を利用していただきたい」と強調。

 3県を代表としてあいさつした伊喜功・鹿児島県大阪事務所長は「震災で一時はどうなるかと懸念されたが、地域差はあるものの、南九州は新幹線効果があり、デスティネーションキャンペーンでさらに効果が高まった」と述べた。

 同日は新大阪駅在来線コンコースで3県の観光PRイベントも開催。各県の観光レディやゆるキャラが登場し、観光魅力を紹介。また、大阪駅の大阪ステーションシティでは「九州フェア」として17日に南九州観光PRイベント、17〜18日に産直市が開催された。

 直通運転開始後1年間の利用状況は、JR西日本管内の指標となる小倉〜博多駅間で対前年同期19%増。九州方面へ向かう利用者の約4割程度が観光目的と見られる。同社管内から九州方面の個人型旅行商品の販売実績は、熊本方面は前年比5倍、鹿児島方面は15倍と大きく伸ばした。

 直通運転開始による増収予想は年度当初で85億円を見込んでいたが、第3四半期決算時に165億円に上方修正した。

 
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