山形県の置賜地域、上山市に観光客を呼び込む「やまがた冬のあった回廊キャンペーン」が12月1日にスタートする。食や地酒、温泉、祭り、雪の体験などの魅力をアピールし、冬季の誘客を拡大するのが狙い。期間は2020年3月31日まで。
県南部に位置する米沢市、長井市、南陽市、高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町の置賜地域と、隣接する上山市に誘客する観光キャンペーン。主催は実行委員会で、事務局は県置賜総合支庁観光振興室内。
米沢牛などのグルメ、地酒やワイン、各地の温泉のほか、雪と明かりの祭りも魅力。上杉雪灯篭まつり(米沢市、2月8~9日)は雪灯篭約300基、雪ぼんぼり約千個などが点灯する。他にもながい雪灯り回廊まつり(長井市、2月1日)、なんよう雪灯かりまつり(南陽市、2月1日)、しらたか雪紅り(白鷹町、2月1日)、まほろば冬咲きぼたんまつり(高畠町、2月8~11日)、中津川雪まつり(2月22日、飯豊町)など。
雪の体験では、上山市観光物産協会が1月27日~3月16日の月曜に蔵王高原で実施するスノーシューハイク、1~3月に大型のかまくらの中で食事ができる小野川温泉(米沢市)などのかまくら村などを提案する。
旅行会社向けのキャンペーン説明会が3日、東京都内で開かれた。実行委員会の内藤文徳委員長(上杉コーポレーション)は「冬ならではの地域資源がいっぱいある。交通も便利なので冬でもお越しいただけるよう旅行会社の皆さまに情報発信をお願いしたい」とあいさつした。
関東方面から東北自動車道を利用した置賜地域へのアクセスでは、福島ジャンクションから東北中央自動車道を利用するルートが便利。このうち福島大笹生―米沢北間は無料で共用中。また、19年4月には東北中央自動車道の南陽高畠―山形上山間が開通した。
説明会であいさつするキャンペーン実行委の内藤委員長