山形県はこのほど新たに観光や地域間交流の重要性を分かりやすい言葉でまとめた教材を作成した。学校やNPOなどに配り、小中学生に観光や交流などについての理解を深めてもらうのが狙い。同時に指導側である教員にも観光交流について知ってもらい、広く観光産業への県民の理解を進めたい考えだ。
36ページ、フルカラーの同書は、易書にある「観光」の語の由来のほか、「ホスピタリティ」などの言葉を分かりやすく説明。旅の意義や、交流の意味も説明する。併せて県内の観光スポットの写真や観光に携わる人のメッセージなども盛り込んだ。
県観光振興課の武田剛課長補佐は「主に小学4年生を対象にして作っているが大人も学べる内容。まずは学校の先生方に観光の意義を十分に理解してもらい、その上で生徒たちに学んでもらえれば」と話す。
同県がこのような教材を作るのは初めて。同県が06年3月に策定した5年間にわたる計画「やまがた観光振興プラン」で、子どもへの観光交流の重要性の理解浸透を掲げていることから、今回の教材作成となった。
県は教材を2千部用意した。ボランティアガイド体験など、地域交流、観光振興学習に積極的に取り組む学校を中心に配布するほか、NPOや各市町村などにも置き、広く活用してもらう。
教材の表紙