山形県庄内地方などの6市町村(鶴岡市、酒田市、三川町、庄内町、遊佐町、戸沢村)と庄内観光コンベンション協会(会長=榎本政規・鶴岡市長)は9日、東京都千代田区のホテルグランドパレスで、「がんばろう東北 元気です出羽庄内 キックオフ・ミーティング」を開いた。東日本大震災による自粛ムードの打破と、庄内地方の魅力PRを目的としたもの。首都圏の旅行会社関係者やマスコミ関係者ら約200人に対し、各首長らが庄内地方の安全と活気をアピール、誘客宣伝への協力を求めた。
「東日本大震災では庄内にはこれと言った被害はなかったが、いまだ観光客のキャンセルが続いており、このままでは経済が委縮してしまう。まず庄内から元気を出すことで復興を後押ししたい。ぜひ力を貸してほしい」との榎本会長のあいさつに続き、地元バスガイド2人が地元伝統の「おばこ着」姿で、出羽三山や庄内映画村などのスポットや、日本酒などの食の魅力を庄内弁を交えて紹介。「きてくれのー」と愛嬌たっぷりに呼び掛けた。
また6市町村の首長や商工会議所の会頭らが登壇、各市町村の魅力を「元気宣言」との形で発表し、元気と安全を出席者に向けアピールした。
キックオフ・ミーティングには、山形県出身の舩山龍二日本観光振興協会副会長のほか、浅川修ANAセールス社長、清水愼一JTB常務らも出席。「震災から2カ月が経ち、観光業界としても具体的に動き出すべき時だ。東北にとって観光は非常に大きな産業。1人でも多くお客さまを送り、そして自分も行ってその良さを自分で見て感じることが大事だ」(舩山副会長)、「われわれは東北の皆さんを勇気づけなければならない立場だ。食や歴史、人情など観光素材が豊富な庄内にお客さまを送ることで復興の一助となる決意を、ここで行いたい」(浅川社長)などと力強いメッセージを贈った。