
山形の秋の風物詩「第30回日本一の芋煮会フェスティバル」が山形市の中心部を流れる馬見ケ崎河川敷で開かれ、県内外から訪れた観光客らは、新たにお見えした日本一の大鍋「三代目鍋太郎」(直径6.5メートル)=写真=で調理した芋煮を満喫した。3万食分の芋煮は1万2695人に配られ、8時間で最も多く提供されたスープとして「ギネス世界記録」に認定された。
新しい大鍋に里芋3トン、山形牛1.2トン、コンニャク3500枚、ネギ3500本、しょうゆ700リットル、地酒90リットルなどの県産の食材を投入。ナラなどの間伐材で2時間たき上げた。
主催者によると、これまで使っていた2代目の鍋(直径6メートル)が老朽化したため、山形市が昨年ふるさと納税で寄付を募ったところ、3千万円を超える資金が集まり、3代目の大鍋が8月に完成。岐阜県高山市の大鍋(直径6.1メートル)に奪われた日本一の座を17年ぶりに奪還した。
山形市観光戦略課の青木哲志課長は「日本一から世界一へのチャレンジで注目を集め、大手旅行会社から問い合わせが相次ぎ、反響の大きさに驚いている」と笑顔を浮かべた。