出羽三山の日本遺産認定を契機に2016年に始まった山形交響楽団による「出羽三山シンフォニー」のコンサートが9月22日、山形県の鶴岡市羽黒体育館で開かれた=写真。雨天のため会場が羽黒山神社(三神合祭殿)から変更になった。
演奏会の今年のテーマは「巡り~千年の昇華」。永峰大輔さんの指揮でJ・ウイリアムズの「ハリー・ポッター」の曲を手始めに、ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」、ベートーベンの歌劇「フィデリオ」など10曲を演奏。国内外から参加した800人を超す人々を魅了した。
来賓の吉村美栄子山形県知事は「出羽三山は永い歴史と深いストーリーがあり、自然とフルオーケストラの演奏を同時に見聞きできる至福の場。山形が誇る精神文化を堪能していただきたい」とあいさつした。
出羽三山は、日本を代表する山岳信仰の一つで、月山は「過去」、羽黒山は「現在」、湯殿山は「未来」を表すとされる。