山城がある全国の自治体関係者が一堂に会し、山城を活用した地域活性化などを話し合う、「全国山城サミット」が11月16、17日、島根県益田市で初めて開催される。県内では安来市で次いで2回目。
同サミットは1994年、国史跡・竹田城がある兵庫県朝来市で始まり、益田市での開催は31回目となる。
16日のシンポジウムは県芸術文化センター「グラントワ」で行われ、名古屋市立大高等教育院の千田嘉博教授や俳優で気象予報士の石原良純さんが「七尾城」の魅力を語るほか、「中世益田城下の魅力を語ろう」と題して、城郭ライターの萩原さち子さん、「中世の食」再現プロジェクト代表の岩井賢朗さんらがパネル討論する。
17日はグルメ、体験や町歩きツアーなども計画されている。
益田市には中世の石見地方で最大の勢力を誇った益田氏が居城としていた「七尾城跡」がある。頂上の本丸跡は標高118メートル、全長600メートル以上の大規模な山城だが、石垣は築かれていない。