
あいさつする堀川会長
小豆島観光協会(香川県)の観光商談・説明会が10月24日、東京都内のホテルで開かれた。多くの映画やドラマなどのロケ地として選ばれる美しい景観が広がる小豆島の魅力をホテルや観光施設の担当者がPR。旅行会社の担当者約100人と商談を繰り広げた。
小豆島は土庄町、小豆島町の2町。2町には複数の観光関連団体があったが、2023年4月に小豆島観光協会に一本化された。小豆島全域を管轄する地域連携DMOとして、観光庁のDMO登録制度の候補DMOにも登録した。
説明会で協会の堀川満弘会長(小豆島フェリー代表取締役)は、小豆島町がグリーン・デスティネーションズの「持続可能な観光地トップ100選」に21年から2年連続で選出され、22年には土庄町も観光庁の「日本版持続可能な観光ガイドライン」(JSTS―D)のモデル事業に選定されたことを踏まえ、「小豆島は持続可能な観光地としてがんばっていく。旅行会社のご協力による新たな企画で集客に取り組みたい」とあいさつした。
小豆島は、高松、岡山、姫路などとフェリーで結ばれ、エンジェルロードやオリーブ公園、寒霞渓、二十四の瞳映画村などの観光スポットを有する。しょうゆ、そうめんなど島内で製造されている食も魅力。映画「八日目の蝉」(2011年)をはじめ、多くの映像作品でロケ地となっている。
小豆島の22年の観光客数は82万7千人。3年に1度の瀬戸内国際芸術祭がなかった18年と比較するとコロナ禍からの回復率は78%。観光客のうち約3割が島内に宿泊している。宿泊施設は56軒で千室弱。廃業、人手不足などで宿泊キャパシティの低下が課題だが、24年以降、新規ホテルの開発も予定されている。
あいさつする堀川会長