日本政策金融公庫はこのほど、全国小企業月次動向調査の9月分を公表した。同月の売上DIは前月比6.7ポイント増のマイナス49.8と、2カ月ぶりに上昇した。10月はマイナス45.4と、さらに上昇する見通し。
DIは前年同月比で売り上げが増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値(季節調整値)。
新型コロナウイルスが感染拡大した今年3月にマイナス60.9と、前月(マイナス18.8)を大きく下回り、4月もマイナス79.5とさらに低下。以降は低水準ながら上昇傾向が続いている。
業種別では、サービス業が前月比13.0ポイント増のマイナス50.2。運輸業が3.8ポイント増のマイナス51.8。飲食店が32.7ポイント増のマイナス54.2。小売業は5.2ポイント減のマイナス48.3と低下した。
10月の見通しDIは、サービス業が4.6ポイント増のマイナス45.6。運輸業が11.7ポイント増のマイナス40.1。飲食店が7.3ポイント増のマイナス46.9。小売業が4.7ポイント増のマイナス43.6。
調査は10月1~7日、同公庫取引先の小企業1500社に実施。このうち1284社から有効回答を得た。