日本政策金融公庫はこのほど、全国小企業月次動向調査の6月分を公表した。同月の小企業(従業者20人未満。卸売業、小売業、飲食店は10人未満)の売上DI(前年同月比で増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値、季節調整値)はマイナス6.6で、前月から3.8ポイント上昇した。7月は1.2と、プラス水準に回復する見通し。
業種別に見ると、製造業は1.4で、同5.9ポイント増。非製造業はマイナス7.7で、同3.8ポイント増。
非製造業6業種では、3業種が上昇。ただ、全てがマイナス水準にとどまった。
このうちサービス業はマイナス1.1で、同10.1ポイント増。運輸業はマイナス1.6で、同2.0ポイント増。飲食店がマイナス13.8で、同20.0ポイント増。小売業はマイナス12.0で、同0.8ポイント減。
7月の見通しは、製造業がマイナス5.1と、マイナス水準に落ち込む一方、非製造業は2.4と、プラス水準に回復の見通し。
非製造業の中ではサービス業(10.2)と小売業(3.5)の2業種がプラス水準の見通し。
調査は7月2~4日、同公庫取引先の1500企業に実施。このうち1256企業から有効回答を得た。