宿泊予約経営研究所(神奈川県横浜市、末吉秀典社長)は4日、「宿研キズナサミット2012 変えよう、日本の宿屋を。」を横浜ロイヤルパークホテルで開いた。全国の契約宿泊施設1500軒から100施設が参加した。同社が宿泊施設を集めた大規模な会合を開くのは今回が初めて。
末吉社長は冒頭あいさつで「良い町には良い宿があり、良い宿屋がある所には良い町がある。宿は地域の文化や歴史の継承者だ」と宿に対する思いを熱く語った。
ゲストとして登壇した星野佳路・星野リゾート社長は「旅館は日本文化のテーマパーク。原点回帰し、形骸化したサービスの奥にある本質的な良さを見直すべき」と話した。また「例えば30〜50室規模の宿が400軒集まれば、世界中のハイアットの客室総数を超える。スケールメリットが出て、集客マーケティングコストも容易に捻出できる」と述べ、「日本の宿は大同団結すべき」と提案した。
同社は04年9月の創業。楽天トラベル、じゃらんネット、一休、るるぶトラベルなどの宿泊予約サイトの運用業務代行サービスを旅館・ホテルに提供している。宿泊プランの企画、客室在庫管理などを代行し、業務運営委託費として宿泊利用実績の5%を受け取るビジネスモデルで急成長している。
あいさつする末吉社長