宿泊業 小売業などの接客業、8割が「感染の不安」


 エステーは7日、宿泊業や介護施設、小売業、外食飲食業など接客業を対象にした、感染対策に関する実態調査の結果を発表した。対面接客時に約8割の人が「感染の不安」を感じている状況が明らかになった。

 調査は、接客を伴う6業種に従事する20~59歳の630人にインターネットで実施した。

 対面での接客を行う際に感染の不安を感じるか質問したところ、「不安を感じる」「不安をやや感じる」の回答は合計78.5%という結果だった。多くの従業員が感染への不安を抱えながら接客業務を行っている。

 また、職場で自身が除菌作業を行っていると回答した360人に対して、感染の不安を感じるか質問。「とても感じる」と「やや感じる」と回答したのは合計65.8%となり、利用客に安心・安全を提供するための除菌作業で自身が感染への不安を感じている実態も浮き彫りになった。

 職場内での感染対策について答えてもらったところ、「手指消毒剤の設置」や「換気」を70%以上が行っている一方で、「設備の除菌対応」は59.4%にとどまった。設備の除菌対応を業種別に見ると、宿泊業が73.1%と最も高かった。一方、教育施設、小売業は50%以下で、業種によって大きな差があった。

 除菌作業を行う人に、日々の除菌作業に関する業務に負担を感じているか聞くと、73.9%が「負担を感じる」と回答した。職場の除菌作業で苦労していることは、「自らが感染しないよう予防すること」が68.1%と最も多く、2番目が「コロナ前に比べて清掃場所や清掃時間が増えたこと」60.8%だった。

 除菌作業を行う人が、正しい除菌方法を「理解して、実行している」と回答したのは58.3%。「理解していない」と「実行していない」の回答は合計41.7%で、正しい除菌方法の理解と正しく効率よく実施するための技術の習得が課題となっていることが分かった。

 
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