広島市の広島城二の丸を拠点に観光PRに取り組む「安芸ひろしま武将隊」と毛利元就の故郷を訪れるバスツアーがこのほど発売された。毛利家ゆかりの地である広島県安芸高田市と日本旅行が共同で企画。甲冑姿に着替えて、武将隊とともに安芸高田の町歩きや神楽鑑賞を楽しむことができる。
安芸ひろしま武将隊は広島城の魅力を全国に伝えるため昨年7月に結成された。毛利家一族に扮した9人がロックを歌い、激しい演舞のパフォーマンスなどを披露し、四国や福岡、中部地方、遠くは関東からもファンが訪れるほど人気を博している。7月には実在した毛利元就の忍び衆2人、10月には元就の孫の輝元も加わり、県内外のイベントに出演している。
今夏には自主企画イベント「安芸ひろしま夏の陣」を成功させ、来年3月末には2度目の自主企画イベント「安芸ひろしま春の陣」の開催も決まっている。
このほど販売が開始されたツアーは、JR広島駅発。安芸高田少年自然の家「輝ら里」で甲冑に着替え、約1時間町を散策する。安芸高田歴史民俗博物館で毛利家や安芸高田市について学習したのち、神楽門前湯治村で食事や入浴、神楽鑑賞を楽しむ。
ツアーは12月13、20日と来年3月7、14日に開催。料金は大人8800円、中学生8500円、小学生8300円となっている。
17日にツアーのPRのため東京都台東区の観光経済新聞社本社を訪れた安芸ひろしま武将隊の“毛利元就”は「広島はオーストラリアなどを中心に海外の旅行者も多い。海外の人にも世界遺産である宮島、原爆ドームと併せて広島城にも訪れてもらえるようにアピールしていきたい」と今後の活動の目標を語った。