鳥取の冬の名物「松葉ガニ」を食べに来て──。11月6日に解禁された松葉ガニと冬の鳥取の観光スポットをPRしようと、妖怪の「子泣き爺」「ゲゲゲの鬼太郎」「雨ふり小僧」のそっくりさんらによるPRキャラバン隊が2日、東京都台東区の観光経済新聞社本社を訪れた。
リアルな松葉ガニのレプリカを手に来社したのは、06年から同県境港市で開催されている「妖怪そっくりコンテスト」の優勝者である、子泣き爺にふんする小出武さん、鬼太郎にふんする馬場裕加さん、雨ふり小僧にふんするくじらさんと、鳥取県東京事務所の南家希伊子主事の4人。
同県は、松葉ガニを含むズワイガニの漁獲高が全国2位で占有率も23.5%を誇るが、首都圏地域での知名度は低く、「鳥取のカニを多くの人に知ってもらい、鳥取のカニのおいしさを現地で体験してほしい」と南家主事。
そっくりさんコンテストの初代優勝者であり、鳥取の味覚や観光地についての知識も豊富な小出さんは、「おすすめはメスの親ガニ。身は少ないが、内子(体内の未成熟卵)も入っているし、ポトフなどにすればうまみが濃くて最高ですよ」と紹介。馬場さん、くじらさんも魚がおいしい冬の鳥取への来訪を訴えた。
同県では観光客に松葉ガニを満喫してもらおうと、地元温泉組合などが皆生温泉と境港、三朝温泉と賀露港などを結ぶ周遊バスを運行している。来年1月には境港で、妖怪たちや水産関係者、一般観光客がカニを満載したリヤカーを引いてパレードを行い、妖怪神社にカニを奉納して豊漁を祈願する「カニ感謝祭」を行う予定だ。
妖怪たちが松葉ガニをアピール