大和ネクスト銀行はこのほど、「国内旅行に関する調査2019」を発表した。秋の紅葉シーズンに合わせ、好きな紅葉スポットを聞いたところ、1位は日光(栃木県)、2位嵐山(京都府)、3位香嵐渓(愛知県)だった。日光は、いろは坂や華厳の滝=写真、中禅寺湖など、有名なスポットが多く、旅行者の関心も高いようだ。
調査は9月下旬、1年以内に国内旅行をしたことがある20~69歳の男女千人を対象に実施した。
旅行をしたことがある都道府県の1位は京都府で、64.2%が挙げた。以下、東京都、大阪府、北海道、千葉県の順。気になるのは旅行したことがない都道府県で、1位は佐賀県の80.4%だった。高知県(79.4%)、徳島県(78.8%)、秋田県(78.7%)も割合が高い。
旅行に欠かせない食だが、満足度が最も高かったのは北海道。2位の福岡県(40.3%)、3位の沖縄県(33.5%)を上回る82.1%の人が挙げており、断トツだった。また、北海道は宿泊施設の満足度でも1位となっており、グルメと合わせ2冠を達成した。
秋の国内旅行で楽しみたい1位は温泉巡り(67.7%)で、2位名所観光(43.5%)、3位グルメ(43.2%)、4位紅葉狩り(36.4%)、5位果物狩り(26.2%)。男女別にみると、紅葉狩りや果物狩りは女性の方が15ポイント以上高くなっている。
1回の旅行にかける金額の上限を聞いたところ、5万~10万円未満、10万~15万円未満に回答が集まり、平均額は8万8800円。年代別では、最も高かったのは50代で10万2100円だった。
消費増税に伴うポイント還元事業でキャッシュレス決済が注目されているが、国内旅行の際に「キャッシュレス決済を利用したいと思うか」では、「そう思う」と答えたのは71.1%あった。60代では8割に達し、思いのほか現金派が少ないのが分かった。
ちなみに、「キャッシュレス決済に非対応の宿泊先は選びたくないか」を聞いたところ、49.7%が「そう思う」と答えた。特に、「50、60代ではそうした宿泊先を敬遠するという人が多数派になっている」と同行。何とも気になる動きだ。