お化けを楽しく学ぼう──。 「お化け大学校京都キャンパス」の開校式が7月25日、京都市の東映太秦映画村で開かれた。「お化け」をテーマに特定の校舎を持たず、全国さまざまな場所で講義やイベントを実施する企画で、夏の期間は映画村や京都が中心となる。
開校式では、作家の京極夏彦、荒俣宏の両氏が講演を行った。京極氏は「お化けの学校には競争がない。楽しく学んでもらえれば」、荒俣氏はお化けの3つの特徴を「権威なし」「けんかなし」「金なし」と話し、お化けの魅力を語った。同大学の「総長」でもある水木しげる氏の肖像の除幕式も行われた。
映画村では、8月31日まで「お化け博物館」で妖怪に関するコレクションの展示がある。同22、23日には「お化け大学校祭『化け大祭り』」が開催される。化け大祭りでは、荒俣、京極両氏を招いた特別講義、妖怪に扮した人々が練り歩く「妖怪百鬼夜行」、妖怪関連のフリーマーケット「化け市化け座」などが行われる。
また、京福電鉄では17〜23日の期間、「妖怪電車」を運行。22、23日はJTB西日本京都支店による着地型ツアー「知られざる京都 魔界・妖怪ツアー」が開催される。