5月28日に公開される劇場長編アニメ「手塚治虫のブッダ—赤い砂漠よ美しく」を記念した特別展「鎮魂と慈悲 ブッダの素顔展」が、京都市の東映太秦映画村で4月23日に始まった。期間は6月26日まで。
石坂浩二さん、片岡鶴太郎さん、工藤静香さん、八代亜紀さんといった著名人がブッダをモチーフに描いた「仏画」を展示。同会場のためにつくられたオリジナルの純金箔の仏像や、平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター「せんとくん」をデザインした薮内佐斗司・東京藝術大大学院教授の作品「和顔施坊」、大本山建長寺(神奈川県鎌倉市)の釈迦苦行像などが展示されている。
4月22日には純金箔の仏像の除幕式が行われた。岡田裕介・東映社長と薮内教授が出席。岡田社長は「ブッダの映画を企画したのは10年前。01年にバーミヤーンの石仏が破壊され、仏教やブッダについて知りたいと思うようになった。今回の展覧会では、ブッダがどんな顔だったのかということを想像してもらえれば」と話した。
会場では、4人の著名人の仏画や薮内教授の作品などのポストカード14種類を販売。収益は東日本大震災の義援金として寄付される。
除幕式に出席した岡田社長(写真右)と薮内教授