山形県天童温泉の天童ホテル(押野茂社長)は11日、天童温泉街に計画を進める天童温泉屋台村「と横丁」の事業概要を発表した。日本一の将棋駒の産地を強調し、青空将棋コーナーを設け、2020年1月のオープンを目指す。同日、地鎮祭が行われた。
屋台村は、同ホテルの第1駐車場約460平方メートルに木造平屋3棟からなり、1店舗当たり16平方メートル20席の8店舗を同ホテルで建築し、同温泉旅館経営者が出資するDMC天童温泉(山口敦史社長)が運営者となる。事業費は約6100万円で、6割ほどは国の商店街活性化・観光消費創出事業補助金を活用する。
天童温泉は、ピーク時の1995年には年間130万人超の観光客があったが2016年には70万人まで減少。天童ホテルの押野氏は「天童温泉の起爆剤となって、昔のようにカランコロンと下駄音が聞こえるにぎやかな温泉地を復活させたい」と語った。
名称の「と横丁」は、将棋で”歩”が敵陣に攻め込んだ時になる「と(金)」に由来する。出店参加者は10月1日から募集を開始、31日に決定する。
完成予想図
事業発表会の様子