大阪観光局(溝畑宏理事長)と高知県(濵田省司知事)、高知県観光コンベンション協会(岩城孝章会長)は、観光を中心とする人の交流など幅広い連携を通じ、双方の地域活性化につなげる包括連携協定を10月27日に締結した。
大阪観光局が国内の自治体と協定を結ぶのは3件目。
高知県は四万十川、仁淀川に代表される清流や森林率日本一の山など、自然に恵まれている。これらの自然を生かした多様な体験コンテンツと、大阪の都市観光を組み合わせた新たな観光ルートの開発で、地域活性化を目指す。
大阪は2025年の万博開催や、その先のIR開設を見据え、全国の観光情報の発信拠点、ショーケースの役割を担うとしている。
大阪観光局の溝畑理事長は「都市と地方が補完しあい、日本のさまざまな魅力をつくり、情報発信する」、高知県の濵田知事は「県は関西圏からの観光客が約25%を占める。さらに多く来てもらいたい。インバウンド客も関西を楽しんだ後に高知に来てほしい」と述べた。
包括連携協定の概要は、(1)大阪、関西と地方都市を結ぶ新たな観光ルート・ツーリズムの開発(2)国内外に向けたセールス&プロモーション(3)関西の拠点での観光情報の発信(4)森林などを活用したツーリズムの研究(5)スポーツを通じた交流人口の拡大(6)観光人材の育成・確保―など。
連携協定締結式での(右から)溝畑理事長、濵田知事、岩城会長