大阪観光局は10月1日から、次世代の国際的なＷｉ―Ｆｉ相互接続基盤「オープンローミング」に対応した「Ｏｓａｋａ Ｆｒｅｅ Ｗｉ―Ｆｉ ＯｐｅｎＲｏａｍｉｎｇ」の提供を始めた。現在提供中の無料公衆Ｗｉ―Ｆｉ「ＯＳＡＫＡ ＦＲＥＥ Ｗｉ―Ｆｉ」についても順次切り替えを進め、高い安全性と利便性を備えた通信環境を提供したい考えだ。
オープンローミングは欧米や東京などで導入が進む国際基準の認証システム。従来型の無料公衆Ｗｉ―Ｆｉは、対応エリアごとに接続のための認証作業が必要であったほか、セキュリティ面の不安が大きい点が問題だったが、オープンローミングは、一度端末で認証すると、その後は対応エリアを出入りするたびに自動認証するほか、安全で高速な接続を確保できるのが特長。Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｂｒｏａｄｂａｎｄ Ａｌｌｉａｎｃｅ（ＷＢＡ）によると、全世界で300万のＷｉ―Ｆｉアクセスポイントが展開。約10億人が登録する。
Ｏｓａｋａ Ｆｒｅｅ Ｗｉ―Ｆｉ ＯｐｅｎＲｏａｍｉｎｇはＪＲ西日本の主要駅6駅や在阪私鉄の主要駅、空港アクセスバスからサービス提供を開始。日本語、英語、中国語（繁体字・簡体字）、韓国語に対応する。来年1月からは関西国際空港Ｔ1、Ｔ2ターミナル、大阪メトロ・夢洲駅での提供を始める予定。府内約3千のＷｉ―Ｆｉスポットについても順次切り替えを進める。
オープンローミングは大阪・関西万博会場内の主要施設でも整備される予定。
