大阪女将会は17日、あべのハルカス近鉄本店ウイング館9階の多目的スペース「SPACE9」(大阪市阿倍野区)で開催されているオープンカレッジ「大阪まるごと『デパART(デパート)カルチャー』〜関西の旨いもんを語る」に出演した。「旅館女将」をテーマにしたトークライブで、女将業のやりがいや苦労、旅館の魅力などをユーモアを交えて語った。
トークライブでは、宿泊客へのあいさつから、部屋割り、給与計算など多岐にわたる女将の仕事内容、主婦業との両立の大変さなどについて話した。
大阪女将会の活動では、昨年2月14日に発売したレトルトカレー「なにわの女将の牛すじカレー」を紹介。女将たちの発案で、大阪産の「泉州たまねぎ」や80年の歴史を誇る地ワイン「河内ワイン」を使ったカレーを開発。何度も味見を繰り返して完成させ、発売から2週間で完売した。今後は、第2弾の商品を企画しているという。
大和屋本店女将の石橋利栄氏は「大阪の観光を盛り上げていきたい。外国人旅行客が関空から来て、大阪を通り過ぎて京都へ行ってしまわないようにしないといけない」。
不死王閣女将の岡本尚子氏は「USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)が人気で全国から大阪に来てもらっているが、大阪にも和風旅館があることをPRしたい。大阪の旅館でくつろいでもらいたい」と話した。
このオープンカレッジはテーマ別に8回に渡って開催される。1月は豚まん、大阪ワイン、2月は旅館女将のほか、包丁、和菓子。3月3日は珈琲、同10日は大阪の料理、同17日はこなもんがテーマになっている。
大阪の旅館女将がトークライブに登場