大正大学、「仏教文化遺産コース」を23年4月開設


 大正大学は20日、「仏教文化遺産コース」を23年4月に開設すると発表した。

大正大学(学長:髙橋秀裕、所在地:東京都豊島区)では、2022年4月に、仏教学科と歴史学科が連携し、新たな教育プログラムを編成します。
日本人の精神文化を支える仏教は、伝来以降、建築や芸術、芸能、文芸等、様々なジャンルにわたり我が国の文化、文明に影響を与え、これらは文化遺産として現代まで伝えられてきました。
グローバリズムとデジタル化などによって社会が激変する現在、私たちは今こそ、人間中心の社会の在り様を探究し、心の豊かさ、美しさに対する感性、他者を思いやる心を磨く教育を必要としています。
Society5.0と呼ばれる社会変革が進展する中で、その考え方を積極的に採用し、残していくべき遺産(レガシー)として仏教文化を位置づけ、最新テクノロジーによって保存し、表現し、人々の心に伝えていく「仏教文化遺産コース」を開設します。

 

左:歴史学科 加島 勝 教授    右:仏教学科 林田 康順 教授左:歴史学科 加島 勝 教授  右:仏教学科 林田 康順 教授

上:大本山 増上寺大殿と三大蔵(ユネスコ『世界の記憶』への推薦決定) 下:国内最高峰の絵巻・国宝『一遍聖絵』を最新技術で研究上:大本山 増上寺大殿と三大蔵(ユネスコ『世界の記憶』への推薦決定) 下:国内最高峰の絵巻・国宝『一遍聖絵』を最新技術で研究

【本件のポイント】

  1.  日本人の精神文化を支える仏教と超スマート社会の融合をいち早く取り入れた最先端の取り組みです
  2.  仏教学科、歴史学科の教員に加え、国内外で多様なフィールドワークを行い、各地の寺院関係者、博物館、資料館、地域有識者、事業家など「さまざまな人から学ぶこと」を重視
  3.  地域別、分野別の多彩なフィールドワークを「学び」の中心に配置し、成果をバーチャルミュージアムにアウトプットする大正大学ならではの仏教文化教育を展開

●スケジュール
・2022.4:仏教学科刷新 新カリキュラム始動
・2023.4:「仏教文化遺産コース」開設、京都市内に「京都アカデミア(仮)」開設予定
・2026.4:本学キャンパス内に「仏教文化遺産バーチャルミュージアム(仮)」開設予定

●学びの特徴:仏教文化遺産の街「京都」「奈良」でフィールドワークを展開
【京都】

世界文化遺産と語らい「文化の都」を学ぶ。

794年、平安京に遷都したことに始まる千年の都。金閣寺や清水寺などは世界文化遺産にも登録されています。さまざまな寺院のほか、仏像や仏画、仏教に関連する各種の事物などを有する「文化の都」でフィールドワークを行います。

【奈良】

シルクロードにつながる太古の国際都市を探訪。
平城京が置かれ、シルクロードの終着点として国際色豊かな天平文化が花開いた奈良。日本最多の国宝建造物を有するほか、古事記、日本書紀、万葉集、風土記など、最古の史書や歌集が編纂された都市を探訪し、日本の文化を考察します。

※海外フィールドワークの実施も検討
世界各国(インド、中国、韓国・台湾など)の仏教遺産の来訪、研修旅行(希望者)を予定しています。各自の研究テーマに合わせたフィールドワークが可能です。

 ◆仏教学科
設立4宗派(天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗)及び時宗の教理や歴史、教化・伝道などを、多岐にわたって総合的に学べます。また、人間や社会についての教養などを身につけられるのも特徴です。仏教学を学ぶ各国の留学生との交流も盛んで、国際的・文化的視野を広げることができます。

 ◆歴史学科
大正大学の設立とともに設置された史学科を継承して誕生した歴史学科では、史料を重んじ、史料を通じて事実を問い、自分の考えを社会へ発信するなどの実践的な授業に力を入れています。実証史学を実践し、考察を繰り返すことで課題解決力を身につけることができます。

◆大正大学
大正大学は、設立四宗派の天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗および時宗が協働して運営する大学です。その協働の精神を支えているのが、大正15年(1926)の創立時に本学が掲げた、「智慧と慈悲の実践」という建学の理念です。建学の理念のもとに〈慈悲・自灯明・中道・共生〉という仏教精神に根ざした教育ビジョン「4つの人となる」を掲げて教育研究の活動を展開しています。また、令和2年度文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」に本学の推進する「新時代の地域のあり方を構想する地域戦略人材育成事業」が採択されました。公式HP:https://www.tais.ac.jp/

 
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