南九州3県(熊本県、宮崎県、鹿児島県)とJR西日本が共同で実施する「ユニバーシティ・カレッジ南九州」の成果報告会が12月22日、大阪市北区のホテルグランヴィア大阪で開かれた。大学生が南九州3県への山陽・九州新幹線を利用する修学旅行プランを提案した。
参加したのは2大学。神戸松蔭女子学院大学は鹿児島県と宮崎県で、和歌山大学は熊本県で、昨年9月に体験実習を実施。体験実習を基に修学旅行プランを企画し、フェイスブックで地域の魅力を発信した。
成果報告会では各大学生が、旅行会社、南九州3県、JR西日本の担当者を前に修学旅行プランを発表。各プランとも出身高校で聞き取り調査などを行い、学生や担当教諭らのニーズを組み入れている。
神戸松蔭女子学院大学の鹿児島チームは、鹿児島県でのプランを「ご縁をつなぐ修学旅行」として、薩摩藩士で大阪商法会議所(後の大阪商工会議所)の初代会頭となった五代友厚にスポットを当てるなど、関西と鹿児島のつながりをテーマにした。
同大学の宮崎チームは、宮崎県でのプランを「創造性あふれるsea善と楽しく学ぶ修学旅行」と題した。宮崎の人気観光地の高千穂、鵜戸神宮、西都原古墳群に加え、サーフィンやファームステイ、口蹄疫メモリアルセンターでの食育学習を組み込んだ。
和歌山大学の熊本県でのプランは、「題名のない修学旅行」。球磨川のラフティング、阿蘇での民泊、農業体験に加え、スマートフォンなどを使った“ミッションクリア型”の研修を提案した。
神戸松蔭女子学院大学・宮崎チームの発表