
外国人宿泊客が和太鼓を体験
長野県山ノ内町の湯田中びゅうほてる(斉須正男社長)は14日、外国人宿泊客に日本文化を体験してもらうとともに、日本人宿泊客との交流の場として、女将主催のパーティーを開催した。初の試みながら、工芸品づくりや和太鼓演奏の体験などが好評だった。今後も、外国人客が多く宿泊する時期を捉えて開催していく考えだ。
オーストラリア、英国、オーストリアからの宿泊客約30人が参加。籐などを使ったカゴづくり、和太鼓の演奏、日本酒などを体験した。日本人宿泊客も約10人が参加し、交流のひと時を楽しんだ。
進行役は、女将の斉須幸子さん。米航空会社の現役客室乗務員で英語も堪能。「欧米のお客さまに受け入れやすいようにパーティー形式の交流会にした。日本文化を実際に体験することへの興味は強く、とても喜んでもらえた」と話した。日本人客にも、交流の場として、日本文化を再発見する機会として好評だったという。
同旅館では近年、欧米やオーストラリアからの宿泊客が増えている。町内にある「地獄谷野猿公苑」なども、外国人に人気のスポットになっているという。
斉須社長は「国内旅行の低迷やスキー人口の減少がある中で、外国人客の取り込みは、当館のオフシーズン対策の上でも、地域全体の活性化の上でも重要だ。日本文化を体験できる旅館の良さを生かした企画をこれからも実施したい」と意欲を示した。

外国人宿泊客が和太鼓を体験