国土交通省九州運輸局や九州7県、九州観光推進機構、レンタカー会社7社などで組織する九州レンタカードライブ振興協議会はこのほど、訪日外国人旅行者向けに展開した2016年の九州ドライブキャンペーン期間中のレンタカー利用実績をまとめた。1日当たりの平均利用件数は103・3件で前年比53%増となった。
14年に始まったキャンペーンで3回目。シンガポール、香港、韓国に対しては、現地で消費者向けのセミナーを開催したり、旅行会社の招請事業を実施したりしてドライブ旅行を売り込んだ。NEXCO西日本が外国人向けに販売する九州の高速道が定額で乗り放題になるパスも紹介した。
16年のキャンペーンの期間(9月1日~12月15日)中のレンタカー利用件数は1万1983件に上った。前年(集計期間は16年より6日少ない)の8248件から大幅に増加した。
国・地域別の利用件数の構成比は、最多の韓国が49・7%を占めた。以下は香港が28・3%、台湾が6・7%、シンガポールが2・5%、マカオが2・1%、タイが1・9%、米国が1・8%など。
1日当たりの平均利用件数は、14年は30・7件、15年は67・6件だったが、103・3件にまで増加した。1台の利用者数は平均3・4人。利用期間の平均は3・7日で、国・地域別ではシンガポールが6・5日で最多だった。
利用状況を出発地別に見ると、福岡県が9526件で全体の79%、鹿児島県が957件で8%を占めた。NEXCO西日本の外国人向けパスの利用割合は65%だった。