JTBは7日、夏休み(7月15日~8月31日)の宿泊旅行動向の見通しを発表した。国内旅行人数は前年比75.0%増(2019年比3.3%減)となる7千万人、国内旅行平均費用は同7.6%増(2.7%減)の3万5500円、総額2兆4850億円と推計する。「この夏の旅行は、日数を増やし、遠方に旅行する傾向が昨年より強まる」とJTB。
アンケート調査によると、今年の夏休みに旅行に「行く」と回答した人は36.1%で前年から14.7ポイント増加。2019年は38.0%だったので、旅行意向はコロナ禍前に近づいている。性年代別でみると、男女とも若い年代ほど旅行意向が高くなる傾向がみられる。
旅行に行かない人の理由は、最も多かったのが「夏休み期間は混雑するから」(29.3%)、次が「家でのんびりしたいので」(25.0%)となった。また「新型コロナウイルス感染症がまだ収束していないから、拡大の懸念があるから」は24.8%と、前年から39.7ポイント減と大きく減少した。
観光キャンペーンについては、「利用できるなら旅行したい」が13.8%、「観光キャンペーンの実施に関係なく、旅行したい」は9.0%となった。
旅行日数は「1泊」(35.7%)が最も多いが、前年から6.2ポイント減少。一方で「2泊」(33.1%)、「3泊」(18.3%)は3.5ポイント、3.0ポイントそれぞれ増加し、旅行日数は長くなる結果となった。
海外旅行人数は、前年比455.6%増(19年比83.0減)の50万人程度と推計する。JTBの海外企画商品での人気方面は、1位ハワイ、2位シンガポール、3位グアムとなっている。