JTBはこのほど、夏休み(7月15日〜8月31日)の宿泊旅行の動向予測を発表した。それによると、国内旅行人数は間際予約が好調で今後の伸びが期待できるものの前年同期比1・6%減の7233万人となる見込み。前年を下回るのは2年連続となる。
高速道路のETC割引が土・日曜だけでなく8月6、7、13、14日の平日にも適用され、乗用車を使った旅行や帰省が増加するという。「特に割引区間に直接乗り付けることのできる地域では、旅行や遠出が増える」(同社)。
平均旅行費用は、ETC割引に加え、「航空会社も夏期の特別割引運賃の設定に積極的」(同社)でもあり、7・5%減となる3万3100円と推計する。
近年、旅行予約は間際化の傾向にあるが、「新型インフルエンザの流行で5〜6月前半の夏の旅行申し込みが出遅れたことも影響し、今夏は顕著」と同社。6月後半以降、旅行会社の旅行受け付けは好調という。
海外旅行人数は、企業が業務出張を控える動きもあり、5.8%減の210万人を予測。平均費用は、航空会社の燃油サーチャージ廃止などから、14・1%減の21万4千円になる見込み。