埼玉県、訪日外客誘致へインバウンドツアー発表


 埼玉県外客来訪促進計画推進協議会(荒井康博会長=埼玉県観光振興室長)は2日、埼玉県内に訪日外国人旅行客を誘致するインバウンドツアー「True Japan」を発表した。

 設定したツアーは全部で42コース。「日本のまつり『The MATSURIサミット』と鉄道博物館」(東秩父村、さいたま市)、「日本の手作りロケット『龍勢まつり』と秩父の花々」(秩父市)、「着物を着て蔵造りのまちを歩くサムライ・芸者ショーと温泉」(川越市)、「日本にしかないギャンブル体験川口オートレース」(川口市)などで、「『日本の四季=花・自然・祭り』をテーマに埼玉の魅力を体験できる内容にした」(北川秀樹・埼玉県観光振興室副室長)という。

 ツアーの申し込みができる専用の英文ウェブサイト(http://truejapan.jp/)=写真=を開設したほか、英文パンフレットを10万部作成。東京都内のホテル、成田空港、JNTOの海外拠点、旅行会社の海外拠点など約200カ所に設置する。パンフレットには、秋、冬、春、夏の観光情報とツアー商品、道路地図と鉄道路線図、鉄道沿線の観光情報、レンタカープランの紹介などを盛り込んだ。

 ツアーの販売は、HISのインバウンド専門会社、エイチ・アイ・エス・エクスペリエンス・ジャパン(HEJ)が担当。各ツアーを10日に発売した。

 埼玉県は、外国人観光客を県内に誘致するため、「埼玉県外客来訪促進計画」を07年3月に策定。16の市町村(さいたま市、川越市、川口市、行田市、秩父市、飯能市、東松山市、新座市、日高市、小川町、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町、東秩父村、寄居町)を促進地域に指定し、05年に約14万人だったインバウンド客を10年までに25万人にする計画を立てた。

 08年1月には、県、16市町村、鉄道事業者、旅行業者などで構成する埼玉県外客来訪促進計画推進協議会を発足した。

 06年に東京を訪れた外国人観光客が約420万人で、日本のインバウンド客の約60%に達していることから、同協議会では東京を訪れる外国人客を誘客ターゲットに設定。同協議会が今年6月に実施した企画コンペにHEJとJTBグローバルマーケティング&トラベルが応募し、HEJが事業の委託を受けた。委託費は390万円。

 同協議会のメンバーは、県、16市町村、埼玉県観光連盟、JR東日本大宮支社、東武鉄道、西武鉄道、秩父鉄道、日本旅行業協会埼玉地区会、埼玉県旅行業協会、パレスホテル大宮、国交省関東運輸局、日本政府観光局(JNTO)、埼玉県国際交流協会。

 
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