城崎マリンワールド(兵庫県豊岡市)に新たな施設「日和山海岸ミュージアム」が4月25日、オープンする。
城崎マリンワールドは約300種の生き物を展示する水族館で、それぞれの種の保存のため繁殖プロジェクトに取り組んでいる。新たな施設では「生き物たちを繁殖し、育て、増やすことで野生群をよみがえらせ、未来へ向けての種の保存につなげていきたい」との思いを伝える。
施設は三つのゾーンで構成。「企業メッセージゾーン」は、城崎マリンワールドの繁殖への取り組みを展示。出産への環境作り、飼育員がその場で書いた出産ノート公開も行う。
「地域メッセージゾーン」は地域が取り組んでいる「コウノトリの野生復帰プロジェクト」を幅25メートル×高さ5メートルの壁面に上映。
「GEOPARKゾーン」はジオパークの恵みを紹介。日和山ギャラリーでは、目の前の海に浮かぶ「龍宮城」の四季折々の写真を公開。足湯コーナーでは、2万年前の地層から湧出する「化石水」とも呼ばれる日和山温泉を体感。「SORA GARDEN」では日和山海岸を一望する。
構造はRC造一部2階建て(横50メートル×高さ8.5メートル)、延べ床面積640平方メートル。屋外に足湯(12メートル)、イルカ繁殖プール。総事業費7億円。
「日和山海岸ミュージアム」外観