「東京建築祭」にも出展。館内の見学コースや展示物の打ち合わせを行う担当者ら（５月24日、三井本館）
三井住友信託銀行日本橋営業部（橋本憲明部長・フェロー役員＝行員144人うち営業担当者70人）は、顧客の人生設計を支援するライフプランコンサルティングに注力し、既存の個人顧客との新たな取引を掘り起こしている。業務と並行して全部員が歴史ある建物を活用した日本橋エリアの活性化に関与し、地域貢献も両立しながら2023年度の準総合表彰を獲得した。
同部が居を構えるのは1929年開館の重要文化財「三井本館」。旧三井信託銀行本店という歴史の重みは他店にはない特徴。主な顧客は近隣企業の役員や、同館に隣接する「三越本店」の利用者。「（三越での）買い物とあわせて同館で金庫の利用や預貯金を出し入れすることが一つのステータスとなっている」（橋本部長）。転居など生活の場が変わっても同部での取引を継続する顧客が多いことから、営業エリアは首都圏全域に拡大。親から子、孫へと何代にもわたる取引が続く。【記事提供：ニッキン】
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